子ども達の生活の中で、保護者様が気になるものの一つが「宿題」です。宿題は学校で習ったものを復習させるために先生からもらう愛のプレゼントだと私は思っています。ただ、最近の宿題は教育効果よりも「出すべきもの」として惰性で出している感もあります。そして年々宿題の量が多くなってしまっているような気もします(私の運営する学童の校区にある小学校は増加傾向)。

「リズム漢字」「お手本帳」等先生方の工夫はとても素晴らしいものがあります。それを生かすことができれば、学習効果爆上がりは確定のはず・・・。

でも、現実問題として宿題をやって「成績が上がった!」と実感する子は少ないですよね。あんなに毎日大量の宿題をこなしているのに100点取れないなんて、、、

私が思うに、「先生が悪い」「子どもが悪い」の問題ではない気がします。

一番の問題は、「主体的な学び」「自由な学び」が疎かになっているからではないかと思うのです。だって、「今日はお手本の〇〇ページね」「プリント2枚ね」「なんとかドリル○ページやってね」って全部与えられているものだし、習熟度関係なく一律の課題だから、自分のレベルに合わせることが難しいんですよね。

私の学童でも、「分からない」「難しい」と問題を見ただけでやる気をなくす子もいれば、「簡単すぎ」といってあっという間に終わる子もいます。宿題範囲の習熟度が高い子は宿題の頭打ち、学力の低い子はそもそも理解がないから自主学習できない状況が見られます。理想はそれぞれに合ったレベルの問題を出す、又は学習者の学びたいものに取り組むことだと思います。学童は塾ではないので、学習支援にも限界があるのがなんとももどかしい限りです。

さて、習熟度の違いが宿題の取り組みに影響を与える話をしてきましたが、この習熟度や学力の差は、本人の授業態度だけが問題ではありません。その子に関わる大人の対応でも生じてしまうからです。

それはなぜか。子ども達が勉強をして喜ぶ瞬間はいくつかありますが、①自分で頑張って解いた答えが当たっているとき、②勉強をして褒められた時、③勉強が思ったより早く終わった」この三つが子ども達の中では最強クラスの喜びを感じます。(数字は序列とは関係ないです)

宿題で特に感じられるのは②です。だって宿題は本来家庭での取り組み。お父さんお母さんに褒めてもらいたくて宿題を頑張る子もたくさんいます。特に低学年の子は保護者さんに褒めてほしい一心でお勉強を頑張る子が多いです。それだけ、子供たちなりに頑張ったお勉強です。努力の証です。それを褒めるか、褒めないかで今後の子ども達の様子って変わると思いませんか?

「勉強を頑張る」→「褒められる」→「やる気になる」→「勉強を頑張る」という好循環を作り出すことで、勉強に対する障壁を取り除きましょう。

最近は、学童で宿題を済ませる子も多いと思います。それでも良いのです。お家に帰って、「宿題やった?」と聞いて、やっていたら褒める。それだけでも子どもからしたら相当嬉しいと思いますよ。もしやっていなければ、「終わったら教えてね」といって、終わらせたら褒めてあげてください。

あくまで宿題は「家庭での学習習慣を身に付ける」ための手段でしかないので、褒めてやる気が出て自ら勉強に取り組むようになれば目的を達成したも同じですから、今後の貴重な財産になりますよ。

宿題を通して、子どもに自信をつけさせる3つの方法

①取り組んだこと自体を褒める

 宿題をやることって、大人で考えたら上司から「この仕事終わってないから明日までにやってきて」と言われているようなもの。(※あくまで例えです)

なので、そもそもモチベが上がる要素少なすぎなものです。それを明日の学習あるいは自分の為に生かすためには、外からの働き掛けも重要です。「こんなに頑張ったの⁉すごい!」「めっちゃ当たってる!学校でお勉強頑張ってるんだね」と子どもの成果をしっかり褒めることで、宿題に前向きに取り組めるようになってきます。

私はついつい、赤ペン先生しちゃうんですよね。でも、花丸を上げたときの子ども達はめちゃくちゃ喜ぶので、私も嬉しくてめっちゃ褒めますね!

②子どもの得意・苦手を把握する

 宿題は学習の進み具合や学校での学習の成果が見られる貴重な機会です。その為、その機会をしっかり生かすためには、保護者さんが目を通すことをおススメしています。そして、子どもの「分からない」をしっかり聞いてあげることが大切です。分からない分野をそのままにすると、応用の分野や関連のある分野も苦手になってしまい、最悪の場合その教科自体に苦手意識を持つようになってしまいます。そうなると、かなりフォローが難しくなってしまうので、そうなる前に、苦手なところは一緒に取り組む、先生に相談する等して早めに解決してあげましょう。また、得意な分野は褒める絶好の機会になりますので、知っておくことをおすすめします。

子どもにとってみれば、お父さんお母さんが一緒に取り組んでくれることをものすごくうれしく思うんですよね!学童でも、「お父さんに教えてもらった!」と楽しく覚えた内容は忘れにくいので学習効果も高まりますね。

③一緒に勉強する姿勢を取る

 もし、子どもが宿題を頑張っているのなら、お父さんお母さんも何か学ぶ時間にしてみてはどうでしょうか。勉強する子供に大人が一番伝えるべきことは「学ぶことは楽しい!」ということです。例えば「勉強しなさい」というお母さんがテレビばっかり見てたら、勉強の必要性、大切さを感じることは難しいですよね。お父さんお母さんが資格の勉強をする。本を読む等学ぶ姿を見せることで、子どもは「なんで大人になっても勉強するんだろう」と不思議に思います。聞かれたら「楽しいから」と胸を張っていってみましょう。「新しい事を知るのは面白い」「本を読むことは楽しい」と。子ども達は親の背中を見て育ちます。お父さんお母さんが学ぶ姿は少なからず子ども達のお勉強への姿に現れてきます。

やっぱり、「やれ」と言われるより、自分の好きな人たちが「やっていること」は自然と真似したくなりますよね!そんな感じでしょうか・・・

さて、まとめると・・・

「宿題をする」→「褒める」を繰り返す中で、子どもの学習に親も関わっていくことが、モチベーションを保ち、苦手分野を早めに解決できたり、得意分野を伸ばせる機会が増えることに繋がります。それが結果として子ども達の自信になるということですね

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